仕事に活かす発想力を高めるために-発想の5段階フェーズ

アイキャッチ画像|社会人に必要な自由な発想力を身につけるために
発想エンジンの回転力を維持する為にはエネルギーとなる好奇心や情熱、そして着火装置である経験や知見が重要
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アイデアを生み出す発想力は、仕事において新規事業やサービス開発などの企画立案から改善活動や問題解決でビジネスパーソンに今、最も求められている能力。しかし、アイデアを求められても簡単に事が進まないのも事実です。

今回は、不透明な時代に新たな価値創造を導くための発想力の構造を5段階フェーズに分け、その支えとなる情報の「入力と出力」と「想像と仮説」検証サイクルの2要素の関係性から発想力を高めるヒントを思索していきす。

キーワードは、発想を生み出す知識や経験から育まれる知見の土壌の耕作です。

目次

発想力を導くために

新たに問題を定義する能力

世界は今、未曾有のウィルス拡散や自然災害、紛争などで社会や常識の在り方さえも変貌を突きつけられてきました。更には一般に受け入れられている慣習や習慣が先端テクノロジーの到来で従来の経済活動そのものが新たなものへ置き換わってきました。これらは従来の問題に対して正しい解を導く問題解決の方法ではなく、新たな問題を定義できる発想の転換こそが不明瞭な時代で必要とされています。

誰もがレオナルド・ダ・ビンチのような「万能の天才」に直ぐに成れる訳ではないが、アイデアマンの作法から今の時代を生き抜くヒントを学ぶことにも価値はあると考えます。

Leonardo da Vinci-Self-Portrait
Leonardo da Vinci, Public domain, via Wikimedia Commons

ひらめきの源泉

興味関心の種を記憶の土壌に蒔きアイデアを耕作する

「歴史上、最も強烈な好奇心を持った男」評されるレオナルド・ダ・ヴィンチは、絵画を始め、音楽や彫刻、植物学、地質学、物理学、幾何学、天文学、解剖学、また乗り物や機械類の発明から軍事戦略や都市計画まで興味関心と活躍のフィールドが広大でした。

・ヴィンチは生前にヨーロッパ中を移動する中で、様々なサイズのノートにメモを残す習慣が有ったと言われています。現存するノート(手稿)の総ページ数はおおよそ8,000ページとも言われ、ナポレオンやビル・ゲイツなどがその一部の手稿を収集していたとも言われています。そのノートの大半は、思いついたアイデアを書き留めているインスピレーション・メモなどでした。

ダ・ヴィンチの手稿:The drawings of Leonardo da Vinci in the collection of Her Majesty the Queen at Windsor Castle / Kenneth Clark, 1968-1969.
ダ・ビンチの手稿:出典|Leonardo da Vinci, Public domain, via Wikimedia Commons

またアイデア出しを生業とする広告業界に在籍していた時は、アイデアを出すスピード&総量が達人レベルの先輩方が周りに居ました。その達人の特徴を振り返って考えると、共通して多彩な趣味を通した実体験とそれら知見の土壌から生み出される“生きた”発想力でした。

情報収集などは、ネットだけでなく街中などリアルな一次情報に触れながら自然に情報を紡ぎ量と質を維持します。また、何気ない会話に便乗し話題を膨らます姿勢など刺激のアンテナを常に立てている印象です。

・ヴィンチにも共通する点は、普段からあらゆる方向にアンテナを張りめぐらせる知的好奇心で興味関心の眼を周囲に向ける姿勢です。まるで日頃から気になる情報入力のインプット作業を”興味の種”として自分の記憶の土壌に種をまき耕作しているとも言えます。

結果として、その種が地下茎として記憶に根を張りめぐらせておき、ある瞬間に記憶と記憶が繋がり実を結ぶ感覚がアイデアマンのひらめきの源泉と言えます。この問題意識のストック内の結びつきが、ひらめきを引き起こす源泉と言えます。

日頃から周囲へ好奇心の目を向け、疑問と自問を繰り返す問題意識からアイデアの発見へ繋げる。

実行性を伴うアウトプット作業

アイデアマンと博学の違い

因みに発想が豊かな真のアイデアマンと博学な人の一番の違いは、実務家と評論家のような関係であり、発想を具現化する出力作業(アウトプット)を伴うことです。つまり多様な知識から独創的な発想を思いついても言いっぱなしでは、それは形にならない空想や妄想とも言えるでしょう。

例えば創作活動などであれば造形や音楽などの作品であり、ビジネスではサービス開発や新規事業計画などアイデアを具現化することが発想力の役割であり、頭の中だけで思い描く想像や妄想で終わらせない具現化や実行性が発想力には含まれます。

ただ空想や妄想も論理的な思考では思いつかない発想の飛躍に対する期待が持てます。ブレインストーミングでは考えが行き詰まって来た時に、敢えて荒唐無稽な軸や着想で思考を飛躍させるテクニックがも有ります。

「ブレインストーミングで役立つコツとアイデア出し厳選5テクニック」で紹介した妄想を利用した”SCAMPER法や、連想ゲームで新たな発想を導く”エスカーション法などが有ります。

発想を揺り動かす源泉

発想が弱いと思考の飛躍がなく予定調和でありきたりなアウトプットしか生み出せないことが頻繁に起こります。それはある意味、エネルギー不足でエンジンを十分に回転させられずに発想が加速(飛躍)できない不完全燃焼の状況とも言えます。それでは実行性を保つもの要素とは何になるでしょうか。

それは、創造の燃焼エネルギーとなる好奇心や情熱であり、更に着火装置であるイグニッションとしての体験や知識という知見が備蓄された入力情報が発想を動かす源泉です。

好奇心や情熱というエネルギーと豊富な経験や知識という着火装置が発想エンジンを動かす起動力(=発想力)となり創造行為を加速させる。

ビジネスにおける発想力の役割

競争力や差別化を生み出す

例えばテクノロジーの世界を例にとれば、新たなデジタル分野は市場浸透の速さに比例して模倣が容易で次第に差別化が困難に成ります。最新テクノロジーを導入してビジネスでどのような新たな価値を提供するかという発想の転換で他と異なるアイデアを導き出し競争力や差別化を生み出していきます。

発想の転換でヒットした事例

事例1. ダイソン:吸引されるゴミを敢えて露出する掃除機

ダイソンの掃除機の開発における著名な話しで、ゴミの貯まる円筒状のタンク部分のデザインを透明にしてゴミが吸い込まれるサイクロンの状態を可視化し、不快なゴミの存在を掃除の達成感へ価値変換した発想でヒット商品を生みました。

当初はダイソン本社の開発会議で「ごみの見える掃除機」に反対の声が経営陣やマーケティング部門からも挙がっていました。しかし、最後は社長のダイソン自身がタンクの透明化を決断したと伝えられています。この発想の転換は、技術力だけでなくヒットを生み出す発想力の例と言えます。

彼(ダイソン)が一番つくりたかったのは「掃除をすること自体の楽しみ、喜び」を感じられる掃除機だという。それを、あの透明のごみタンク(クリアビン)で表現したわけである。(中略)ごみが掃除機に溜まっていく様子が見える。「15分前に掃除したばかりなのに、また掃除機をかけたらこんなに溜まったよ」と人に気づかせる。それによって掃除が楽しくなる。

出典:奥山清行. 「ビジネスの武器としてのデザイン祥伝社 2019年

事例2. ブラウン:早朝の剃り残しを訴求する髭剃りCM

同じような発想は、電気髭剃りメーカのグロバールブランドであるブラウンのフォーマットCM展開として剃り残しを街頭インタビュー型式の模様が過去に放映(1981年〜2003年)されました。

その内容は、朝の通勤時間に既に髭を剃ってきた男性にブラウンのシェーバーを試してもらいどれだけ剃り残しがあるかに驚くことで技術力をアピールする手法です。

単に技術力を直接的に訴求するのでなく、剃り残しの髭を見せてCM閲覧者にも驚きを促す発想の転換でより鮮明な印象を創造した例でした。このようにコミュニケーション展開などにも新たな価値転換の発想が役立った例となります。

発想の全体構造と関係性

ここからは実際に発想が創造を導く全体構造を確認していきます。まずは基本の5フェーズ構造を思索していきます。後半に発想を支える2ステージの要素を考察していきます。

創造に導く発想の5フェーズ構造のイラスト。
創造に導く5段階の発想の構造イラスト

創造に導く発想の5フェーズ構造

1. 知識・体験

全てのアイデア形成の基となる発想エネルギーの貯蔵庫。情報の引き出しの多さと深さの化学反応でアイデアの飛躍やひらめきを導く。

多くの知見や体験の引き出しが「直感」や「ひらめき」を生み出すアイデアの源泉

2. 観察

観察対象や事象・現状を分析し理解を深めながら自問自答を繰り返して気づきを呼び起こす。

観察対象の周辺や社会全体の文脈も見据えて現状の理解を深める

3. 洞察

深層に潜む課題を想像力や仮説を用いて新たな気づきを見出す。

問いの立て方で視野が狭すぎると発想に広がりが生まれずに無難な解にしか到達できない

4. 発想

アイデアの発火点であり、情報収集や蓄積した知見を融合させて創造を推進する着眼点を形成する。

複数の視点や情報を繋げることで規格外で斬新なアイデア創出も可能となる

5. 創造

発想で導いた着眼点を具現化し成形する工程:視覚化や体系化などを施す

各ステージ間の往来により確認・検証を繰り返してアイデアを研磨する

改善など既存の商品やサービスに変わる発想が必要な場合は、この5つの流れで実施します。全く新たな創造が必要な場合は、「観察」は仮説立案の為にアイデア検証としてユーザーリサーチ後に改めて実地する場合もあります。また「洞察」と「発想」では仮説検証を何度も繰り返す状況も起こります。

発想の工程は必ずしも直線的な流れでなく、反復作業も必要に応じて発生します。

発想力を支える2ステージ:「入力と出力」と「想像と仮説

発想力を適切に機能させるために、「入力と出力」、「想像と仮説」の2組の要素の支えが必要になります。それらの関係性を見ていきます。

発想力を補う情報の「入力と出力」と「想像と仮説」検証の2組のステージ要素の関係を表すイラスト例。
情報の「入力と出力」と「想像と仮説」検証の2ステージによる発想との関係性のイラスト例

Stage1. 情報の「入力と出力」作業

冒頭にも伝えましたが、いきなりアイデアを捻出することは燃やす薪を用意しないで火を起こしはじめるような行為と同じです。発想と創造がアイデアを出力する行為と捉えると、その前には準備として情報入力という行為が必要になります。それが前述した経験や知識のストックや観察から洞察を導くためのインプット作業です。

観察は意図した情報収集ですが、普段の体験や知識取得は知見の蓄積行為です。冒頭のアイデアマンの人たちは、まさに多趣味で自由な心構えと好奇心で日常的に入力活動を楽しみながら、いつでも発想の鍛錬を行うアスリートのような状態です。

いきなり新たな趣味を探し出すよりも、現状の興味対象をさまざまな視点で捉え直してみたり抽象化して捉え直して視野を拡張するなどの行為が現実的で効率的と考えられます。

こうして貯えた知見や経験の点の拡がりが繋がり合い新たなアイデアを創出する素地ができます。つまり発想とは、情報の入出力の工程でアイデアの方向性を見つける行為と言えます。言い換えればアイデアは思いつきなどの受動的な行為ではなく、能動的に見い出す活動です。

またアイデアの出力に向けた準備作業として、発想の種を言語化してグループ化をポストイットを利用して情報整理するKJ法などの手法もあります。この視覚化の出力行為がアイデアの種を構造化し創造に向けたアイデアの具現化として出力行為へ繋げていきます。

知的好奇心と観察情報や経験(入力)が、発想と創造(出力)を支える。

Stage2. 発想を具現化させるための「想像と仮説」の検証作業

発想から創造を実現するために必要なもう一つの要素は、「想像と仮説」の検証工程です。観察による情報の入力後の洞察で問いを立てながら気づきを導く為に仮説力と想像力が必要になります。特に新たなアイデアを必要とする時には、あらたな視界や未知の世界を思い描く能力である想像性が発想の飛躍を促すと考えるからです。

また想像と同時に、論理的な思考やクリティカル思考などで客観的な観点で仮説を検証することも重要となります。それはアイデア創出の基本プロセスである「発散と収束」の関係は「想像と仮説」の検証工程と言い換えられます。

「発散」と「収束」で発想を精査する"ダブルダイヤモンド”のイラスト例。
アイデアを「発散」し可能性を広げその後に「収束」させるアイデア捻出する方法論:ダブルダイヤモンドの解説イラスト

※「発散と収束」のダブルダイアモンド構造は、「ブレインストーミングで役立つコツとアイデア出し厳選5テクニックの記事で詳細を紹介しています。

「想像と仮説」の関係をもう少し言葉を付け加えれば、「予想・仮説検証・考察」です。予想や仮説を立てるには想像を働かす必要があり、そこに思慮深い思考や理論立てや検証が伴わなければ空想に終わります。

この検証サイクルを含む詳細は別の記事、”「問い」と「仮説」で発想を揺さぶる検証サイクルでも紹介しています。

未知の領域を思い描く「想像」とその考えの方向性を示す「仮説」の両輪で発想は鍛錬される。

発想を鍛える5つの視点と情報量を増やすトレーニング

発想力を鍛えるトレーニングとして、その多くは新たな物事への挑戦や慣習的な行動を変えたり、抽象化して物事を考える思考を身につけるためにデッサンや日記などで観察力と表現力を高める方法が一般的に伝えられています。

それらトレーニングは確かに続けることで効果を期待できますが、実際に始めようとするときにハードルを高く感じたり長続きしづらい印象もあると思われます。

より簡単に発想を鍛えるための基本的な5つの着眼点と、発想の基板である知識や情報入力を増やす簡易的なトレーニング方法を紹介します。

着眼点の5つの例

着想を豊かにするには、自由かつ客観的な視点で当たり前なことへも疑問を抱いたり「もし…なら:IF思考」など仮定を立てる姿勢などが思考をストレッチし柔軟な視点を整えます。ポイントは、視点をスライドさせた小さな驚きの発見です。

1. 日常に疑問を抱く

発見の扉を開くのは疑問です。地動説も万有引力の法則も疑問を投じることで新たな発想の扉を開けました。疑問を感じるためには、客観的に俯瞰した視点(大局観)が必要になります。

ダ・ビンチは、ノアの大洪水で海洋生物が山頂まで押し上がられたという16世紀初頭まで信じられていた聖書説に対し疑問を抱き、実際に山の地層を調査して規則的に並ぶ化石や2段の化石層や破損が見られない貝の化石などの発見から、山頂まで届く大洪水で流されたならこのような地層や化石の状態に成るはずが無いと言説を論破した逸話があります。

また放送作家の山名宏和氏の著書、「大人の宿題ー発想以前の発想法では、解決策だけがアイデアでなく「いい疑問を作る」こともアイデアを生み出すのに重要であると説いています。

「疑問」とは、誰もが共感できるテーマを深掘りして考えていくと知らない物事を発見する切っ掛けです。誰もが当たり前に思うことをあえて疑問を投げかけて問いを広げることは、新たな発想を施すテクニックにもなります。

例:外国人のような視点で日本文化を見つめて新たな発見を促す。(物事を第三者の視点で再考するなど)

2. 枠組みを変えて考える

既存ルールや慣習を見直したり物事を違う視点から捉え直す、リフレーミングと呼ばれる手法。例えばネガティブをポジティブに捉える(“ピンチはチャンス”etc)など真逆に発想する方法。

ユーモアは、得てして日常の中に面白さを見出して笑いへ変えるリフレーミングの手法。また視点を主観と客観で切り替えると捉え方や見え方も変容します。

例:売れ残り商品を「“限定○○点の販売”や“残り1点もの”」として価値変換を施す。             

3. 関連づけて広げる:類推や連想

似ているものを関連させたり類推して、発想の着眼点を広げる方法。自然界の形状を模した商品開発は盛んに行われています。例:カワセミの頭部を模して空気抵抗を抑えた新幹線、サメの肌の構造を模した素材で水圧を低減させた水着など

また関連を具体的に発展させるには、連想で発想を繋げたり他のものに喩える(比喩する)ことで新たな着眼点を見出す切っ掛けが生まれます。

例:マンダラアートやマインドマップのツールを利用して連鎖反応でアイデアを広げる。

4. 異質を掛け合わせる

関連づけを発展させて、敢えて異なる物事を掛け合わせ抽象化で繋がりを見出し発想を飛躍させる手法。カードなどに単語を記載しランダムに選び意図しない組み合わせから新たなアイデアを導く方法です。

ポイントは意図しない異質の単語を無意識に掛け合わすことで固定概念を超えた発想を強制的に導き意外性あるアイデアの創出を期待できます。

例:ソフトバンク社の孫正義氏が留学中に、このランダムカード法で想起した「音声読み上げ+辞書」の音声辞書の発明が後にシャープに売却された逸話など。

5. 要素を分解する

漠然とした問題点を、プロセスやタスクなど細かな要素に分けて考える事で新たな着想を導き易くする手法。

料理を例にして考えると手際よく時短料理をするためには、調理のプロセスや素材単位の下ごしらえなどのタスクを工夫することで作業効率が見込めます。

例:時間の掛かるつけ込み素材は先に準備し、つけ込んで居る間にその他の作業を同時に進めるなどタスクと調理プロセスを細分化して最適化を図る。

どのように分解するかは要素となる大項目の軸から考えていきます。商品の売上げで考えると、「売上げ」=「商品の魅力」×「売り方」の基本となる構造が考えられます。

こうした分解作業と因子同士を掛け合わせることで新たな発想を導き易くなります。発想の着眼点がなかなか思いつかない場合は、このように要素の因数分解を試すのも一つの方法です。

例:「商品の魅力」は、ニーズ、耐久性、商品寿命、季節性などの要素へ細分化が考えられます。同様に「売り方」も、ターゲット設定や販売チャネル、広告手段などの因数に分解してその他の要因と組み合わせて取り組むべき施策アイデアを発案したりします。

この他に、SCAMPER法(読み:スキャンパー)などの「たら・れば “if “」 着想の活用でアイデアを強制発想する手法があります。詳しくは”ブレインストーミングで役立つコツとアイデア出し厳選5テクニック“のSCAMPER法 の項目で詳細を解説しています。そちらの記事も合わせてご確認ください。

参考|SCAMPER法による強制発想法

  1. Substile:「代用」できないか?(時間、場所、方法に置き替える)
  2. Combine:「統合」できないか?(別の用途や他製品・サービスと組み合わせる)
  3. Adapt:「応用」できないか?(他業界や類似のものに当てはめる)
  4. Modify:「変更」したらどうなるだろう?(サイズや要素を変える)
  5. Put to other Uses:「他の使い方」ができないか?(対象、目的を変える)
  6. Eliminate or Minify:「排除・縮小」できないか?(ルール・プロセスを無くす)
  7. Rearrange or Reverse:「並び替えや逆」にしたらどうなる?(プロセスを変える)

情報量を増やすトレーニング方法

思いがけない情報との出会いーセレンディピティ体験の実施

ここでは日常の情報インプットを増やす方法に絞って紹介していきます。ポイントは、思いがけない情報との出会いで情報量を増やすセレンディピティ体験です。

※右端の▼のマークをクリックすると説明が現れます。

まとめ

発想力を育むために

中国・北宋時代の欧陽脩(おうようしゅう)という政治家が文章を推敲するのに最適な3つの環境を説いた「三上(さんじょう)」で、発想力を育む環境について適切な環境を挙げています。

  1. 馬上(ばじょう)|馬で移動しているとき
  2. 枕上(ちんじょう)|就寝前や目覚めの枕の上
  3. 厠上(しじょう)|厠=トイレで用を足している時

リラックスやぼんやりとする時間は、脳は自由な発想を紡ぎ易くなり現代の馬上は散歩や入浴時に置きかえられるでしょう。これは、脳のアイドリング状態とも言われる脳内のデフォルトモードネットワークが活性化して、記憶の情報が脳で整理される状態が起こると言われます。これが、ひらめきなどインスピレーションを生む仕組みとなります。

今回は職場でアイデア会議を行うなどの集中した環境でも発想力を起動できるために発想の構造や着想のポイント、そして情報集積のテクニックなども紹介しました。

発想力とは、特殊な能力では無く入力情報(インプット)の量と種類、そして着想のポイントで出力行為(アウトプット)を繰り返すことで柔軟な着想を誰もが身につけられる技術と考えます。

子供のように知的好奇心を抱きながら情報や実体験を貯めて着想の土台を固めておきます。さらに何事にも関心や問題意識を抱くことで、視野を広げ知識を深めることで個人の思い込み(固定概念)からも解放されます。まずは気軽に気になる情報の探索から始めてアイデアの土壌を耕しておくことが、発想力を育み芽生えさせる一番の近道と考えます。

まとめ:【仕事に活かす発想力を高めるために】
  • 発想力とは具現化するアイデアの着眼点であり目の付けどころを見出す能力
  • 情報の引き出しを多く維持するインプット作業は知的好奇心のアンテナに支えられている
  • 多くの知識や体験の引き出しが「ひらめき」や「直感」の源にもなるアイデアの土壌
  • 知的好奇心と観察情報(入力)が発想と創造(出力)を支える
  • 未知の領域を思い描く「想像」とその考えの方向性を示す「仮説」の両輪で発想は鍛錬される
  • 偶然の出会いがもたらすセレンディピティ体験で情報の幅と深さを増して知識や体験の量と質を高める
  • 何事にも関心や問題意識を常に抱きながら視野を広げ知識を深めておく

参考文献

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アイキャッチ画像|社会人に必要な自由な発想力を身につけるために

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