デザインは、単なるプロダクトやサービスの外観上の装飾・意匠だけでなく、現代の不確実なビジネス課題における、
観察(Observe)、洞察(Insight)、具現化(Visualization)などのビジネス開発における一連の創造プロセスに関わる
マルチアングルな思考法でもある。
〜世の中に対する見方を変える思考のストレッチ法〜
それは正解を探すのでなく、新たな答えを創出する技術。
あなたのビジネスに競争力を生む、ブレないストーリーを描こう。
デザイン本来の意義をビジネスに取り入れレッドオーシャンから抜け出す
狭義の意味での装飾や“ビジュアルデザイン”を成形する事だけでなく、デザインは広義においては問題解決やサービス全体の設計を兼ね備えている。
サイエンスとエンジニアリング領域で戦いが成立した大量生産の時代から、あらゆる情報を入手でき更にはAIによる高度で正確な分析技術を利用出来る時代では、新たな技術のコピーが容易になりレッドオーシャンの消耗戦を強いられるパラドックスが待っている。
模倣が不可能な共感を生み出すストーリーやビジョンを創り出した企業のみが唯一、盤石で継続が可能な経営基盤を手に入れる。
そのためにデザインの活用が鍵となる。
進化生物学の観点から変化に適応し易い性質とは、多様性と冗長性ある遺伝子が必要と言われている。
新たな価値を生み出す為には、最新テクノロジーだけではなく利用する側の“人間の感情や行動の理解”を必要とし、それにより繰り返される問いや観察から得た鋭い論点と洞察力に基づいた統合的価値の提供でビジネスを昇華させることが必須となる。
そこには、従来の論理的なサイエンスのアプローチだけでなく発想の転換を実現する創造的なアートのアプローチを整える。
現在の日本におけるの経営に必要なのは、現状を見直す深い観察力と想像力、そして既成概念に縛られない自由な発想と行動。
あるべきモダン経営の姿を目指すために、多様な切口(マルチアングルの視点)を持ち、市場変化に適応できる実現可能な術(すべ)を標準化する試みが肝要となる。
実現可能な技術の標準化:feasible art standards

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